八田與一 氏

台湾日本統治時代に造られた「烏山頭ダム」は日本人技師八田與一によって造られた長さ1273m高さ56m堰堤上の幅は9m底の幅303mの灌漑ダム。これが完成したお陰で、東西71km南北100kmの一帯が一大穀倉地になった。ダム建設から100年を祝う式典が台南市の八田與一記念公園で行われ、蔡英文総統、頼清徳副総統、蘇貞昌行政院長(首相に相当)が出席。外国が関わる歴史イベントで台湾政治トップ3人の参列は極めて異例で、対日関係を強化する意思を改めてアピールした形となった。八田與一氏は今なお「台湾の大恩人」と称されるのは日本人としてなんとも誇らしい。その台湾は(1)中国に蹂躙された香港情勢で台湾の民主主義に改めて注目が集まった(2)コロナウイルス禍を引き起こした中国と防疫に成功した台湾の明確な違い(3)米国が台湾支援を民主国家に呼び掛け国際世論が高まった、などから今や国際社会の寵児となった。大変喜ばしい。