東京電力会長に前経済同友会代表幹事の小林喜光氏が就任した。財界の超大物であり経済界が一枚岩となって東電を支える態勢が整うとの見方が多い。が、柏崎の事実上の運転禁止命令、福島の廃炉や処理水放出問題、賠償補償など課題は余りに大きい。就任会見で「東電は原発事故の責任を償うために存在する。そのためには収益力も必要で会社自体が前向きに明るく進む雰囲気を作っていきたい」と述べたが、「幹部とよく協議をしていきたい」とも語り、現体制への配慮はかえってどこまで実効性があるのか不安の声が上がった由。東電社内に凄む厭世気分や技術力低下をどう立て直せるか、注目していきたい。
5月 04
2021
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