衰退途上国

寺﨑明氏「日本は衰退途上国」との一文を産経に載せた。氏は旧通産省を退官後、東工大客員教授や政務審議官などを歴任。現在は情報通信振興会理事長。
現在の日本は本当に先進国なのだろうか。発展途上国ではないもののただ停滞を続ける「発展停滞国」ではないか。いや、衰退へ向かう「衰退途上国」になっているのかも知れない。
日本の名目GDPは世界第3位で多くの国民は先進国だと堅く信じている。しかし「一人当たりのGDP」2000年には2位だったものが2019年には25位まで後退した。日本経済の国際的影響力は明らかに低下している。
日本は国産ワクチン開発で遅れをとっても、しっかりした戦略さえ持っていたら接種までもが遅れることはなかったはずだ。イスラエルが早期に接種を進められたのは輸入ワクチンの接種を進めるという明確な戦略を持ったからだ。日本でも早期にライセンス生産を始めるなどの方法も模索できたはずだが現状はご覧の通り。まさに経済の国際競争力の低落と同様、戦略的思考欠如の結果だ。正しく然り !!