他山の石

よその山から出た粗悪な石も自分の宝石を磨くのに利用できる、他人のつまらぬ言行も自分の人格を育てる助けとなるという意味で使われる。
自民党幹事長二階俊博は元法相河井克行被告の公職選挙法違反について問われて「他山の石としてしっかり対応していかなくてはならない」と人ごとのような発言。野党からは「ついに他人と自分の区別もつかなくなったのか。紛れもない”自山”の出来事で無責任甚だしい」と大批判が起きている。中国通の二階としては「人の振り見て我が振り直せ」とでも云いたかったのだろうが、それなら「自山の石」と云えばよかったのに・・・汚れた政界を泳ぐのは長けているが、常識と謙虚の欠片も見えない典型的な永田町住民だ。