文明のチカラ比べ

米中アラスカ会談は米国が中国側をワシントンに招かない突き放した対応で中国の身勝手な振る舞いに同盟国と緊密に連携し厳しい態度で臨むバイデン米政権の対中政策の進め方が明確に示された。トランプ時代の経済戦争から一段アップして政治体制や国家理念にも立ち入る新たな次元に突入。「文明の衝突」というより「文明のチカラ比べ」の様相だ。そんな最中、何でも金儲けの材料にする中国で、楊潔篪が米国を批判した言葉を印字したTシャツが早くも商品化された由。その1枚には「「中国人はその手は食わない。内政干渉をするな。米国は上から目線……」とプリント。多くの中国人は「自分たちは米国に虐められている」と思っているようで(実際はチカラでウイグルや香港や台湾を虐める張本人なのに)愛国心に火を付ける商品はスマホケース、ビールのラベル、ショッピングバックなどの広がっていると云う。

中国が思い描く「アジア中華文明」の中には日本は歴史的地理的に重要なピースとして含まれているから日本の曖昧な態度は絶対にいけない。来月訪米する菅さん、ここはしっかりと領土問題、人権問題で中国に注文を付けて欲しい。