ウクライナ出身で日本在住、気鋭の政治学者グレンコ・アンドリー氏(33歳)が興味深い一文を産経Webに寄せていた。
●ロシア人口は約1億4千万人だが野党勢力は100万人ほどで政権を揺るがすほどの脅威では全くない。しかも今回デモで積極的反体制派の人々を監視対象にすることが可能になってしまった」
●「多くのロシア人は独裁=安定と考えている。エリツィン体制は米国に支配されていると感じていたから大半のロシア人は嫌いだった。だから人々はプーチン氏の登場を歓迎したのだ。プーチン独裁のいまが正常だと思っている」
●「世界は今後、間違いなく中国・ロシアの独裁主義国家と自由主義陣営の対立が本格化する。日本は自由主義陣営の国という立場をはっきりとさせ独裁主義国家におもねったり配慮したりしてはならない。ロシアとの交渉ごとは決して1対1では行わず必ず国際的な枠組みで行うべきだ。そうでなければ狡猾なロシアの手法にやられる。だから今は領土交渉は行うべきではない。北方領土は日本の領土という主張を崩さずロシア独裁体制が崩壊するまで彼らと積極的に付き合うべきではない。それは何十年先のことになるかもしれないがそれでもいい」
とても示唆に富むいい提案だと思う。安倍さんは甘い夢を見すぎた。それと対中国にも全く当てはまるから永田町や霞ヶ関の連中は心して読んで欲しい。
3月 24
2021
2021