バイデン政権は「自由で開かれたインド太平洋構想」を「安全で繁栄したインド太平洋」に言い換えた。政権中枢に中国に対し穏健な姿勢をとりたいスタッフが多いようだ。もっとも安倍&菅政権と自民党にも今井元補佐官や二階など親中派は多い。「自由で…」という文言は明らかに中国を意識しているが「安全で繁栄した…」となると中国と手を取って発展をしようという意味に変わる。中国の顔色をうかがいながら安全保障が成り立つ筈がない。この言葉のすり替えは大問題だが、もっと大きな懸念は日本政府、外務省がこのバイデン変節に異を唱えなかったことだ。国家の基本的な対外姿勢に関わる問題で曖昧さは許されない筈なのに相変わらずのコトナカレで済ませた。将来世代に禍根を残さなければいいが・・・
バイデン政権への心配がもう一つ・・・国内政策会議を統括する補佐官にスーザン・ライスを指名した。彼女が日本軽視、中国重視の政治姿勢であることは世界中が知る危険人物だ。バイデンの本音は国務長官に起用したかった筈だが議会の承認が得られそうもないので止むなく国内担当補佐官に就けたのは見え見え。日本はもっとバイデン政権に注意して掛からないとダメだ。ここが菅さんには心許ない。
12月 30
2020
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