ひと安心? バイデン人事

いまの最大の関心ごとはバイデン政権で誰が国務長官に就くかだが、政権移行チームはアントニー・ブリンケン氏を指名すると発表した。これは大きなニュースだ。何せ危険人物スーザンライスの可能性が高かったからだ。ライスはかって習近平が「太平洋及び地球規模の懸案を米国と中国で主導しようと」G2構想を打ち上げた時、「新大国関係を円滑に運用する方向で検討したい」と応えて世界の度肝を抜き、民主党リベラル急進派の共産主義者に近い人物だからだ。幸いブリンケン氏はトランプの対中国強硬姿勢は一部見直しはあっても「同盟国と連携しながら中国への圧力を強める」極めて常識派。また国家安全保障担当大統領補佐官にはジェイク・サリバン氏が起用される見込みで、米国の対中姿勢は大きくは変わらない布陣と見ていいと専門家は云う。いずれにしても日本にとってはまずは安心だと思う。