上念 司 さん

正論12月号の上念 司 さんの「電波利権に切り込め」を面白く読んだ。著者は1969年生まれだから御年51歳。銀行勤務を経て経済評論活動に入った。自前のネットテレビで経済社会情勢も解説しているようだ。
さて標題の「電波利権」に群がる悪徳企業、特に携帯電話が使う電波のいい加減さが少し分かった気がするが、結びで、菅総理に向けて「NHKの分割民営化」を進めて欲しいとは全く同感。そして以下の冒頭部が実にいい。その一部を転記する。
・・・野党やマスコミがしつこく執着した「モリカメ」に「サクラを見る会」は疑惑を持たれたら、持たれた側が潔白を証明しなければならないという珍妙なロジックが生まれ、証拠に基づかない狂った魔女狩りが行われた。野党やマスコミは篭池氏や加計氏と安倍さんは特別な関係であったという疑惑を提示するだけでいいのだ。疑惑を晴らすのは安倍さんの仕事であり、潔白が証明できなければ有罪なのだ。疑惑を持った側が必ず勝利する仕組みなのだ。とにかくネタは何でもいい。頼んでもいない久兵衛の鮨からも疑惑が生じたが、ここまで来るともはや病気だ。本来、放送倫理上は一方に偏った放送は禁じられている筈だが、テレビ局全体に誤った倫理感、正義感が蔓延しているこれこそ「電波利権」の冴えたる特権だ・・・