インド洋モーリシャス沖の日本のタンカーが座礁、大量の重油が流出して観光や漁業など経済へ多大な被害を出した事件は船がWiFi接続を求めて陸に近づき過ぎたコトが原因のようであ然とする。海難事故で燃料油が流出した場合の責任を定めた「バンカー条約」では船主が責任を負うとしている。今回、船主はながしき汽船(岡山県)で商船三井は船を借りた立場となる。重油の回収作業が難航している模様で、油が密生するマングローブ林の奥深くに染み入り回収が困難を極めている。
日本近海でも1997年1月、ロシア船籍タンカー「ナホトカ号」が島根県沖を航行中に老朽化の影響で破断し船首部分が流されて福井県沖で座礁した。この事故で重油6200トンが流出し日本海側の海岸に広範囲に漂着して被害を及ぼした。湾岸戦争でもイラク軍がクウェートで油井を破壊してペルシャ湾に80万トンの原油が流出したこともある。その時、重油まみれの海鳥の1枚の写真が世界中に重油流出の怖さを伝えた。
とにかく回収作業と誠意ある保障を日本政府と船主会社、商船三井は共々しっかりと対応することだ。
8月 19
2020
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