焼き場に立つ少年

亡くなった弟を背負った少年が火葬場で直立不動のまま順番を待っているところ。この1枚の写真をローマ教皇がカードにして世界のカトリック信者に送り平和を訴えた。これを見た世界中の信者からは「こんなに人の心を揺さぶる写真は他にない」「日本の少年の気高さと凜とした姿に胸が張り裂けそう」などの感動の声が多く寄せられたと云う。エセ平和主義者がどんなに声を張り上げても、この写真一枚には到底及ばない !!! そしてその後、日本ではこの少年を探す運動が起きて、少年の名前は「あきひろ」君であること、彼も被爆、昭和21年諌早市内の小学校を卒業していたことまでは分かった。
さてここからが問題。NHK長崎放送局は吉岡栄二郎氏の著書「焼き場に立つ少年は何処へ」を基に少年を探すドキュメント番組を放送したが、都合のいいように情報の取捨選択して吉岡氏の意図に反したばかりか番組内で紹介された中村明廣と上戸明宏は別人ながら同一人物として断定するなど制作者の不適切な態度が目に余る番組に仕上げた。昨日Eテレで再放送されたが見る気もせずスルーした。NHKさんよ せっかくの話にミソを付けてくれた !!