「遺憾」という言葉には謝罪の意味はなく「残念だ」「心残りだ」が本来の意味。ところが政治家は謝るなら「申し訳ない」と云えばいいのに「イカン、イカン」と乱発する。遺憾には謝罪の印象を与えながら法的な責任を認めたことにならないからだ。
さて、外交用語でも「遺憾」は常套句だが、意味は極めてあいまいだ。この度、日本政府は香港への国家安全法制度の法案が可決され、中国に「遺憾」を表明した。先日G7が出した共同声明での「重大な懸念」より一歩踏み込んだより厳しい姿勢だと云う。確かに5月22日は「高い関心を持って注視」しているといい、25日は「強い懸念」と云った。そして28日には外務省が駐日中国大使を呼んで「深く憂慮している」と申し入れ、一応は段階を踏んでいるようだが、どうも「遺憾」は永田町先生方と同じくインチキ言葉に聞こえてならない・・・
永田町や霞ヶ関からよく発せられる「未曾有の事態」「是々非々」「不退転の決意」「可及的速やかに」など、どれも言葉遊びにしか聞こえず「誠にイカンともし難い」!!
7月 01
2020
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