目に見えぬ侵略

中国人はよく「オーストラリアは靴(地球)の裏側にこびりついたチューインガムのようなもの」とバカにする。
その中国政府と中国企業によるの豪州支配政策を暴いた「目に見えぬ侵略 〜中国のオーストラリア支配計画〜」がついに日本語訳で出た。世界中が中国に献金禁止と監視を強めるキッカケになった本だが、日本の親中政策は止まらない。もし日本が米中の狭間で漁夫の利を得ようと姑息なことを考えているならいずれは破滅につながるというのに・・・
安倍さんが昨年、多くの財界人を伴って訪中した時は天安門広場に日の丸を掲げて大歓迎した。その際、経団連中西宏明は「中国は敵ではなく我々を求めている」と云い放ち、また首相も一帯一路に条件次第では強力すると云ってしまった。そしてコロナ渦では世界中が中国全土からの入国を拒否する最中、日本は武漢や浙江省からだけの緩い拒否で、結局、日本中にウイルスを蔓延させてしまった。習近平の国賓来日が予定されていたことへのよからぬ配慮からだ。
豪首相が新型ウイルスの感染経緯に「独立した調査」を求めると中国政府は豪州産の食肉に輸入停止措置を発動。大麦に80%の高関税を上乗せする措置を取った。こうした圧力は本書で警告されていた通りである。こんな卑劣ややり口を見過ごす日本。口先だけの「自由で開かれたインド太平洋構想」ではなく日本はもっと豪州とチカラを合わせて対中政策を取るべきだ。特に二階俊博は精読して欲しい。