コロナ&熱中症

新型コロナの重症化へのメカニズム・・・通常は病原体が体内に侵入すると「サイトカイン」という物質が分泌されこれを合図に病原体に対する免疫の攻撃力が高まっていく。だが新型コロナではこの働きが過剰になり免疫機能は自分自身の細胞まで嵐のように攻撃してしまう。「サイトカインストーム」という現象で、肺で起きると血管に炎症が発生し酸素を取り込む機能が低下して重い呼吸不全に陥る。そこで関節リウマチ薬でサイトカインストームの治療に使われる中外製薬「アクテムラ」も注目されて臨床試験が始まった。また日本の死亡率が欧米と比べ極めて低いことに注目して日本人特有の遺伝子研究の国際プロジェクトが動き出した。
マスク着用で内側に熱がこもって口の周りの体温は3度ほど上がって39〜40度になっていることも分かった。更にマスク着用で呼吸がしにくくなり心拍数や呼吸数が1割ほど増えるというデータもある。
これからウイルスの活動が鈍る「夏」に向かうが、一方で熱中症対策や災害時の避難所生活など新たな心配も加わる。どんなことになるやら・・・