「そもそもオリンピックって何ですか」。そんな問いを投げかける絵本が出版された。作者は米国出身で広島市在住の詩人アーサー・ビナードさん。絵本の主人公は「風」・・・何十万年も前にヒトが走りだしギリシャで古代五輪が始まった歴史を紐解きながら日本人初の五輪金メダリスト織田幹雄の活躍を紹介する。昨今の五輪はフェアプレー精神とスポーツ愛が風化していることに触れながら。「スポーツにはスポーツの理論がある。政府や周りの思惑でどうのこうのと左右されることはない」との言葉を引用して物語は終わる。
作者は東京五輪の招致運動さなかの2013年ごろ、五輪とは何かを考えず、とりあえず招致するという風潮に強い違和感を持ったと云う。そして東京五輪の延期が、五輪のあり方を考え直す時間になったらいいと話す。 全く同感 !!
6月 17
2020
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