これまで人類が編んだ繊維の束としてはイスラエルの遺跡で発掘された約1万9千年前のものが最古とされていたが、フランス南部の遺跡からネアンデルタール人が編んだとみられる縄が付着した薄い石器が見つかった。縄は5万2千~4万1千年前のものと推定されると云う。研究者は「ネアンデルタール人は従来の予想よりもはるかに知性的で現代人と大して違わない」と話す。
ネアンデルタール人はヒト属の一種で、現生人類であるホモ・サピエンスの最も近い近縁種とされている。35万年前、早期ネアンデルタール人がヨーロッパに現れ、18万年前には後期ネアンデルタール人が現れ、約2万4000年前に絶滅したとされている。現代人は全遺伝子の1.8~2.6%がネアンデルタール人の遺伝子に由来しているという最新研究もある。
5月 19
2020
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