エドワード・ルトワックは歴史学者で軍事戦略研究家。戦略国際問題研究所シニアアドバイザー。1942年ルーマニア生まれでイタリア、英国で育ち。ジョンズ・ホプキンス大学で博士号取得。いま偶然手にして読み始めた「ルトワックの日本改造論」原題はRejuvenating Japan「日本の若返り」だそうで、こっちの方が良かったのに・・・
さて、内容は時に過激で単刀直入、分かりやすい。例えば「人が毎日、ナイフや拳銃で殺されているのに核兵器はこの75年間、誰も殺していない。それでも核兵器に偏見を持つ日本人は多い」「日本の隣国は負け犬の遠吠えを繰り返す国と、負けてはいないから戦い続ける意欲を示す国と。こんな国とは仲良くなりようがない。同盟の意識は捨て去るべきだ」と実に歯切れがいい。
日韓衝突、これはドイツとオランダの関係に似ている。戦時中は大して戦いもしなかったくせオランダ人はドイツへの憎しみを長く抱き続けた。韓国人も同じだ。自分たちの父親や叔父たちが臆病者で卑屈だったという心理的なトラウマに悩み続けているのだ。その裏返しで反日感情が消えないのだ。オランダ人のケースと同じだ。だから日韓に横たわる歴史認識は絶対に交わる筈がない。特に韓国が嫌がろうと、第三国による研究検証機関をつくって彼らに突きつける以外にない。オランダ人のドイツへの反感もこうして30年間の研究検証を経て、今では表面上は反発感情は消えている・・・
5月 03
2020
2020