日本の黎明期「飛鳥時代」に描かれた「国宝・高松塚古墳壁画」が約12年にも及んぶ修復期間を経て今月中に完了する。1962年村人がショウガを貯蔵しようと穴を掘ったところ古い切石が見つかり、1972年発掘調査が始まってほどなく極彩色の壁画が発見された。1974年国宝に指定されたがその後の管理にミスがあり「かび」による劣化が指摘されて2007年石室を解体。化学物質や紫外線を使って汚れを落とす修復作業が続けられていた。
描かれた「飛鳥美人」は当時の女官や万葉歌人額田王、そして聖徳太子や蘇我馬子をプロデュースした推古天皇の治世を彷彿として、歴史好きには何ともたまらないロマンを感じる。
3月 12
2020
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