教科書検定とは民間が編集した図書を文部省が適正か否かを審査する制度。小中高ごとに4年に1度行われる。
さて令和3年度に採択される中学校の教科書検定で「新しい歴史教科書をつくる会」編集図書が異例の「一発不合格」になった一件・・・慣例では一度不合格となっても指摘された点を修正し再申請すれば、合格するのが通例だった。ところが4年前に欠陥箇所が1ページあたり1~2か所以上あると再申請できない“一発不合格”の新制度ができた。今回つくる会の歴史教科書の記述で欠陥箇所と指摘されたのは405か所だったと云う。つくる会は記者会見で「かって文科省内は『聖徳太子』は諡号だから生前の名前である厩戸皇子と記述すべきだという声が上がったとき猛烈に反対しこれを撤回させたのはつくる会とその賛同者です。そのときの恨みが教科書調査官にあるのではないか」と文科省を強烈に批判した。
欠陥箇所と指摘された事例では、検定当時、新元号の発表が遅れていたため『大化から■■まで248の元号』と令和にあたる部分を■にせざるを得なかったがそれすら欠陥箇所にカウントされた。また「仁徳天皇は古墳に祀られている」の「祀られている」が「生徒が誤解するおそれのある表現」としてやり玉に挙がった。文科省の教科書調査官の見解では「葬られた」が正しい表現だという。
何ともおぞましい文科省だこと。こんな連中が日本の礎となる教育現場を牛耳っているなら言語道断。とても教育なんぞ任せられない。
3月 05
2020
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