女性女系天皇は議論せず 政府方針

女性天皇(例えば愛子さん)を認める世論が70〜80%の中で、安倍政権は女性女系天皇について今後も有識者懇談会を設けず議論しない方針を固めた。男系男子が皇位を継ぐ皇室制度を維持するということだ。これはこれでいい判断だと思う。男系天皇は父方に、女系天皇は母方に天皇の血筋を引いていること。愛子さまが天皇になれば男系の「女性天皇」だが、天皇になった愛子さまが民間人と結婚しその子が天皇になれば「女系天皇」となる。日本の歴史上、女系天皇は一人も存在していないが、小泉内閣では女系天皇まで容認していた。
日本の歴史上、天皇の座を射るため激しい争奪の結果、皇族が減り後継者不足になり、かなり遠い親戚筋にあたる継体天皇を擁立して男系天皇を維持したり、蘇我氏が天皇を意のままに操る黒幕「外戚政策」を進めたケースや道鏡や平将門のように自ら天皇になろうとした野心家もいた。
現在、欧州で王室のある国は7ヵ国。(イギリス、スウェーデン、オランダ、ノルウエー、ベルギー、デンマーク、スペイン)スペイン以外は長子継承を容認しているが、いずれにしても軽い気持ちで何となく「女性天皇もいいかも?」などと無邪気な発想は慎みたい。