箱根駅伝の課題

今年の箱根駅伝、ナイキ製の厚底シューズ出場210手中178選手(85%)がこのシューズを履いて、区間賞10人中9人が着用していた。軽量化やクッション性、高い反発力を生む新開発のカーボンプレートが埋め込まれているのだ。かって水泳界で新素材水着「レーザーレーサー」も禁止の道をたどったように世界陸連は公平性の観点から厚底シューズの調査に乗り出すと云うからさてどう判断されるか?
そしてもう一つ、箱根駅伝は関東学生陸上競技連盟が主催し学連加盟校にしか出場権が与えられていなことへの閉鎖的な運営に苦言が相次いだ。青学の原晋監督もこのいびつ状態に「井の中の蛙であっては国際舞台では勝てない」と苦言を呈する。そして日本テレビ&読売新聞の過剰露出と過剰演出で不自然に煽り立てることにも問題がある。箱根駅伝のスターがその後も活躍したと言う話はあまり聞かないし箱根駅伝の無い女子選手がオリンピックで活躍できる長距離ランナーを多く輩出していることからも明らかだ。