中国シフトは必ず裏目になる

中華人民共和国の建国後に初めて工場を進出させた海外メーカーは「松下電器産業」だった。1978年来日した鄧小平は松下電器のテレビ工場を視察、松下幸之助に中国の近代化への協力を要請した。多くの日本企業が中国進出を躊躇するなか幸之助は快諾。1962年には北京にカラーブラウン管の製造合弁会社を設立、日本の製造業による中国進出第1号となった。その後、中国の経済発展の波に乗り「松下」は中国で最も有名なブランドの一つになった。が、極端な中国シフトの結果、今やパナソニックの国内工場閉鎖が相次いでいる。トヨタは中国企業と組んで電気自動車事業に乗り出すが危険極まりない。総じて日本の企業と日本人は中国に甘過ぎる。何度も書くが、習近平の国賓招待と一帯一路参加表明は安倍政権の汚点に必ずなるだろう。雑誌「正論」の正月発売号は「中国への決意」が特集されるというから予約したが・・・