天皇と皇帝

祝賀パレードを観た石平氏が「天皇陛下は無私だからこそ無敵」という一文を載せた・・・中国の皇帝には常に敵がいる。皇帝の住まいである紫禁城は軍事的要塞であり北京の街全体も壁に囲まれている。皇帝は親衛隊だけでなく国の軍隊そのものを直轄下において自らの権力基盤にするが、しかし一つの王朝が立つと長くて数百年、短くて十数年、必ずやどこかの地方勢力や民衆の反乱が起きて王朝と皇室が潰されてきた。反乱が必ず起きる理由は皇帝と皇室による天下国家の私物化であり、皇帝一族による民衆への抑圧と搾取である。皇帝と皇室が天下国家を私物化してうまい汁を吸っていると「次は俺たちの番だ」と取って代わろうとする勢力が必ず生まれる。天下国家を私物化して民衆を抑圧・搾取の対象にしているからこそ中国の歴代王朝と皇室は常に国内の敵によって滅ぼされる運命にあるのだ。(小中華を真似る韓国もまた然り)
中国の皇帝とは違い日本の天皇と皇室は天下国家を私物化していないから敵対勢力もいなければ民衆の反乱の標的になることもない。それどころか最高祭司として常に日本国民全員の幸福をお祈りされ国民全員にとって守り神であり感謝と尊敬を捧げる至高の存在なのだ。こうしてみると日本の天皇と皇室はまさに「無私」だからこそ「無敵」であり「無敵」であるがゆえに現在に至るまでの「万世一系」を保つことができるのだ。