大学への英語検定試験は練習で何度も受けられるし受験会場が都市部に集中しているので「経済・地域格差が生じる」と指摘されていた。文科大臣 萩生田光一は「裕福な家庭の子が回数を受けてウオーミングアップできるようなことはあるかもしれない」と認めて「そこは自分の身の丈に合わせて2回を選んで頑張ってもらえれば」と発言した。これに「地方の貧乏人は身の程を知れってことか」などと反発が相次いだ。毎日新聞は「萩生田の身の丈」という本人と政府批判記事を載せたが完全に毎日側に歩がある。
一番の問題は文科大臣からして教育基本法の定める「教育の機会均等」を理解していないことだ。テレビで萩生田は「あいつ予備校に通っていてずるい」と言うのと同じだと発言したようだが、予備校に通うかどうかは主に本人の判断であるのに対し家庭や居住地を受験生は選べない。まして高額な検定試験を何度も受けることが出来ない家庭がほとんどだろう。こういう機会不均等、不平等な試験システムを編み出すこと自体に問題がある。萩生田はこれまで何度も失言しては謝罪を繰り返してきたが ”身の丈” は本心が出てしまったのだろう。政治家は貧富や地域や年代の格差を少なくしようと努めるのが仕事でしょう。だから荻生田は政治家として身の丈が届いていないと云うことだ。
11月 01
2019
2019