危うい安倍首相の対中観

アメリカの政策に詳しい小森義久氏が「危うい安倍首相の対中観」という一文を寄せた。
安倍首相は所信表明演説で「日中関係は完全に正常な軌道に戻った。中国とあらゆるレベルでの交流の拡大を行う」と述べたが、さっそくトランプ政権中枢からウイグル民族の弾圧にかかわる中国政府高官の訪米を拒む措置をした最中に安倍政権の交流拡大は完全な逆行であると強い懸念と抗議が発せられた。このままでは米日関係にヒビが入りトランプ政権への大きな障害になるとも。確かに、中国は抗日の名の下に戦時の日本軍の残虐だけを拡大して教える年来の反日教育を変えていない。習近平政権は日本の侵略の歴史としての盧溝橋事件や南京事件の記念を国家最高レベルの行事に引き上げたままだ。さらに尖閣諸島の日本領海に武装艦艇を恒常的に侵入させ武力奪取の構えさえみせる中国との関係がなぜ「正常」なのか。いったいどこが「完全に正常な軌道に戻った」のか。ここはアメリカの懸念以上に日本人が、我々がおかしいと声を上げないと安倍さんの晩節どころか日本の将来が危うくなる。と・・・120%、同感です。