桜井よしこ氏が原子力規制委員会に猛省を促す一文を寄せた。
菓子箱の底に多額の現金が入っていた。金貨や米ドル札も手渡された。いまどきこんなことが行われていたとは驚きだが、関電の金品受領問題と日本のエネルギー政策の混同は国益を損ねるだけだ。原発政策に関して日本はいま世界に類例のない異常で特殊な状況に陥っている。その主な原因は更田豊志氏以下5人で構成する原子力規制委員会が専門家集団として世界水準に達しておらず有効に機能していないからだ。国際原子力機関が下した評価である。まず日本の規制には予見性がない行き当たりバッタリだと指摘する。柏崎原発6・7号機に至っては成29年12月末に適合審査に合格しながら「後出しじゃんけん」で敷地内液状化の可能性を突いた。しかし「国際的基準を踏まえる」と云うが液状化に対する国際的基準はまだ存在しない。その上にいち規制委員(石渡明)の個人的見解「40万年前に溯って断層が動かないことを証明せよ」との言い分は何ら科学的根拠がない。国際原子力機関も呆れていると云うではないか。原子力規制委員会は政府も介入できない強い独立性が担保されている。強い権限にはそれに見合う重い責任があり、その重大な責任を遂行するには優れた人材を充てなければならない。ことここに至っては規制委員会を規制する規制委員会が必要だ。と・・・全く同感です。
10月 10
2019
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