大規模停電の検証が始まる

台風15号による千葉県大規模停電について国や東電の検証委員会が動き出した。東電で一番親しい友人がいま千葉総支社長なので心労でそれこそ”倒壊”しないか心配だ。確かに東電の復旧見通しの甘さが混乱を大きくしたことは否めないが、ほとんどは倒木による電線切断により長期化したもので、日常の対応を怠った県や市町村、自治体側の責任が大きい。(現に長野県富士見町などは道路から5m内の樹木を伐採することが日常業務で電線電話線はむき出し状態になっている)しかも森田知事が率いる対策本部の初動対応がいかにもお粗末だった。首都圏に近く災害の少ない好条件にアグラをかいていたのではないか。風速40mを設置基準としていた経産省にも責任がある。管内には27万5千ボルトの高圧線が連立するが、2本が倒れただけで80万戸が影響を受けた。国も県も東電も、常套句の「想定外の事故」などと逃げてはならない。