外交の大局観

江崎道朗氏は安全保障や近現代史が専門の評論家で、著書「コミンテルンの謀略と日本の敗戦」「朝鮮戦争と日本・台湾への侵略工作」などで空白の現代史を曝いて何れもベストセラーの評価だ。その江崎氏に米国研究者が「朝鮮半島有事と台湾有事は連動する。日本が北朝鮮の核開発だけに注目して大局を見失うと、平和を守ることに失敗することになりかねない」「トランプ政権は北朝鮮有事のとき、その隙をついて中国共産党政権が台湾に対して何らかの工作を仕掛けてくることを警戒している。だから台湾との関係を急激に強化しているのだ」と指摘したと云う。確かに、米国は台湾へ戦車108両や新型F16V戦闘機66機を売却する方針を固めている事につながる。トランプの北朝鮮接近の本意は「中国つぶし」にあって、日本は韓国に気を取られ過ぎると「大局」を失うかも知れない。