他のメディアから叩かれてばかりの毎日新聞が「テレビ民放局の不適切番組 際どさ売る体質が問題だ」というコラムを載せた。
読売テレビはニュース番組で見た目で性別が分かりにくい人に対ししつこく確認するという趣旨の企画を放送。プライバシーの侵害にもあたるのでコメンテーターが生放送中に苦言を呈した。
関西テレビはバラエティー番組に出演した作家が韓国人気質について「手首切るブスみたいなもん」と民族差別や女性蔑視をあおる表現をした。いずれも取材VTRや収録番組で事前チェックや議論を経た上での放送だったという。適切な問題意識を持っていれば歯止めをかけられたはずだ。
お堅いニュースや話題を柔らかく笑いで伝えたいという大坂独特の刺激は常套だが、差別化を図るために面白さが優先され放送の健全さがゆがめられるような地域性は理由にならない。自らの堕落を棚に上げてNHKの肥大化ばかり批判する。ここで業界全体が勉強し直さなければ衰退の一途を辿るだけだ。
6月 25
2019
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