温暖化や寒冷化から地球の復元力を知りたくて「地球のからくりに挑む」を読み始めたが、人類史をエネルギーの視点から概説する内容だった。ただ興味深いのは、二酸化炭素の増加よりもっと怖い酸素減少を一つのグラフで見せていたこと。環境問題で二酸化炭素の上昇ばかり注目されるがその表裏一体、酸素の減少は誰も注目しない。人間は酸素濃度が18%を下回ると酸素欠乏症で脳機能低下さらには命を落とすことは今さらではないが、その現実が近づいていると警鐘を鳴らす。もう一つ、地球の定員を決めているのは窒素であると。穀物類を育てるためには窒素肥料が必要でその窒素が地球に住むことができる人口を決めるという。なかなか面白い環境エネルギー論だと思った。
5月 28
2019
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