風が吹けば桶屋がもうかる

「温暖化はむしろ寒冷化を進める」との研究がある。①海水温が低いほど塩分濃度が高いほど海水密度は上がる。密度の高い海水は深海に沈み込み大きなコンベアベルトとなって海を循環する。②しかし海水温の上昇で密度は低くなり沈み込みが弱まり、また北極海の海氷が溶けて塩分濃度が下がり沈み込みパワーを弱める。③深層海流の弱まりや停止で北大西洋ではメキシコ湾流による熱の供給が減り、メキシコ近海やインド洋から北大西洋に供給される熱が運ばれなくなる。これにより北半球の寒冷化が進むというシナリオだ。しかしこの筋書きを証明するには1〜2千年レベルの長期観測が必要になるが、局地的短期的に「風が吹けば桶屋がもうかる」式の温暖化とは逆の現象が起こることは十分にあり得ると納得する。