令和のこころ

新元号「令和」を考案したとされている中西進氏に読売がインタビュー・・・
「元号とは何んですか」
「国家のビジョンだ。が、行政上の目標ではなく”文化”の目標、大きなスローガンだと思う」例えば「明治」は南を向いて政治を行えば天下は明るい方向に向かって治まるとの意味合いであり、「大正」は大きく正しくあろう、「昭和」は和を明らかにしたいと願った。しかし戦争を起こしてしまう。そこで「平成」は天と地が無事で平和であるように願い、そして「令和」は麗しき和を築く「大和ごころ」を理念に据えた。
「令和の令は命令という意味があるから反対だと意見を述べる人がいますが」
「あなたは悪い命令でも聞きますか。聞きませんよね。ではどういう命令なら聞くかといったらそれは善い命令だからです。本来、命令とはいい命令のことなんです」
「万葉集から”令”と”和”を探し出すのは並大抵のことではありませんね」
「考案者は何年も前から考えていたのでしょう。その中でおのずから熟したものがあった。熟していない元号はいけません」

明解にして闊達、まさに大和のこころに触れる思いがする。