姜尚中、落ち着いた語り口と理路整然?とした言説で世間を惑わす。が、あの姦しい金慶珠(東海大准教授)共ども反日の権化だ。今でも「在日の立場を最大限利用して今日の地位に昇った」とか「自己の人生を粉飾し日本批判を飯のタネにするインチキ偽善者」と声を荒げる日本人は多い。ただ最近、氏の「日本国籍も選択肢」との見出しを見て変節?でもしたかと近著「母の教え」の中古本を読んでみた。
まず、日本以上に差別意識の強い故郷(韓国)での生活に比べればましな生活ができると思い込み在日たちは半島から列島にやって来たり帰還よりも定着を選択したのではなかったか。だからことさら在日の苦労だけを訴えるのはちょっと違うような気がした。(心ない日本人がいたことは間違いないが)
そして息子の死を経験した悲痛な心を疑う積もりはないが、それを東日本大震災と結びつけて漱石「こころ」に似た小説を売り出す。やっぱりちょっと違うかな。結局、日本国籍については全く触れずに、やっぱり欺瞞に満ちた著作は我が72歳の日に読む本ではなかった。
4月 15
2019
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