日本の判断ミス

世界貿易機関の紛争処理をする上級委員会は福島など8県産の水産物の輸入を全面禁止している韓国の主張を認めて日本は逆転敗訴となった。日本はWTOを通じて安全性を立証しようとしたが裏目に出た。安全データを重視するあまり韓国の主張に対し日本はまともに反論しなかったとも指摘もあって明らかに戦略ミスだ。
韓国は2013年東電の汚染水流出問題をきっかけに規制を強化。青森、岩手、宮城、福島、茨城、栃木、群馬、千葉の8県産の水産物の禁輸対象を一部から全てに拡大した。日本は「科学的根拠がない」と2015年にWTOに提訴。日本が1審で勝訴したあと韓国は昨年4月に上訴していた。原発事故後、一時は54カ国が日本産食品の輸入を規制、現在も23カ国で続いている。