EUの中国警戒レベル

EUは今月末に習近平がイタリアを訪問する前に対中関係の戦略を見直し「中国は競争相手」と中国への警戒感を強く打ち出した。これはイタリア政府が一帯一路に参加を合意する動きを牽制し結束を強める狙いがある。欧州の政府関係者の中には「中国は個々のEU加盟国との関係を強化して欧州を分裂させようとしている」と述べるなど不信感が芽生え始めたが、ただハンガリーやギリシャでは既に中国の手が入り港湾が中国資本に乗っ取られたり、ドイツでさえメルケルが中国を9回も訪問して巨額経済協定を結んでいる。この期に及んでもヨーロッパ人には中国の強かさやえげつなさが全く分かっていないのだ。