ＥＵ離脱の最大の政治問題、北アイルランドは人口165万人の55,8％がEU残留を希望した。かって長い宗教紛争の末、英国領に止まったが、今でもあちこちに残る「壁」は忌まわしい歴史の残物だ。
英国は立場の弱いアイルランドに小麦の供出を強制、やむえずアイルランド人はジャガ芋を主食にしていた。1840年ジャガ芋の病気が原因の大飢饉に襲われたが時のイギリス政府は小麦の輸出を求めるばかりか何ら救済策を講じなかった。これで当時のアイルランド人口300万人のうち80〜100万人が亡くなり100万人以上が他国に移住する国家的破綻に見舞われた。いま英国を悩ませる北アイルランド問題はこの時のしっぺ返しかも知れない。それにしても英国紳士とはいったい何ぞや？