1952年2度の大戦を起こした反省から国際紛争の原因となる資源(石炭と鉄鋼)を共有することを目的に欧州石炭鉄鋼共同体が設立、その後、統合の歩みは経済分野を中心に1958年欧州経済共同体、1967年欧州共同体(EC)が発足した。ただ英国は、①自らを欧州全体を超える存在だと自負していた ②英国にとって経済的利益の中心は金融にあると考えていた ③英国民は主権を委譲する超国家主義に嫌悪感を抱いていた などの理由から加盟せず。しかし英国病(経済低迷)に苦しみ始めて欧州共同体への依存が高まり交渉10年を経て1973年加盟が実現した。その後、欧州共同体は政治統合が加速して1993年欧州連合(EU)が発足。しかし英国は入国審査なしで域内を移動できるシェンゲン協定と単一通貨のユーロ協定には参加しなかった。
いま英国議会は混乱の極みにある。与党・保守党も野党・労働党も党内は四分五裂。議員は国を救うために協力するより特定の支持層にアピールすることに余念がない。下手に妥協づくりに動いて批判を浴びるのは損。メイ首相や対立する党派や政党を悪者にしたてて批判する側に立つのが上策だと考えている議員ばかりだ。無責任議会の混乱により経済的打撃はもちろんだが英国人気質、プライドがへし折られたことの方が大きく長く影響すると思うな。どこの国も国会議員、大いに問題あり !!