国号「日本」 668年 天智天皇による近江律令制定で「天皇」「日本」という王号、国号が現れ、さらにわが国初の戸籍「庚午年籍」の編纂が始まった。全国的な造籍が行われたことは律令支配体制が整っていることであり、これをもって日本国誕生と考えていい。(大宝律令制定(701年)で統治制度が完成したことと粟田真人が則天武后と会談、日本国を宣言したことを以て「日本」の成立とする説もある。
国旗「日の丸」 701年文武天皇の朝賀の儀の会場に金色の太陽をあしらったのぼり旗が飾られたのが最初。源平合戦で源氏の勝利により「白地赤丸」旗が天下統一の象徴となった。江戸末期には薩摩藩船が「日の丸」を導入。島津藩主の提案で江戸幕府も「御国総標」という触れ書きを出し船舶に限らず事実上の国旗とした。
国歌「君が代」 平安中期、朝廷の役人 石位左衛門が「さざれ石」をめでたい石と見て詠んだ歌を紀貫之が古今和歌集に詠み人知らずとして載せた。やがて祝い歌として広まり、神事、仏事、酒宴の席でも歌われた。一方、音曲は明治初め、海軍が林広守に作曲を依頼。1880年天長節に御前演奏され8年後に「大日本礼式」で国歌として宣言された。なお国旗・国歌が法律で正式に決まったのはなんと1999年小渕内閣「国旗及び国歌に関する法律」になる。