晩節を汚す ②

日本と英国の政府が後押しをしてきた日立の原発新設計画は資金のメドが立たず頓挫、事業費3兆円は大き過ぎる。これで安倍政権の中枢、秘書官今井尚哉(元経産省)が主導した原発輸出による成長戦略はベトナム、リトアニア、トルコに次いで全滅したことになる。
今井尚哉は「陰の首相」と云われ「三本の矢」「一億総活躍社会」「消費増税」「原発輸出」「東芝解体?」そして「森友問題」など安倍政権のほとんどを仕切ってきた。極めつけは親中国派の代表二階俊博が中国を訪問した時、習国家主席に手渡した親書を巡り、本来は谷内正太郎国家安全保障局長が最終チェックするところを今井の鶴の一声で書き換えてしまった。一帯一路に積極的な今井と消極的で親米タカ派の谷内の意見対立があり経産省と外務省の確執が表に出た一件だが「ラスプーチン・弓削道鏡」化した人物が政権を操るほど怖い政治はない。安倍さん、名を成すどころか汚名を残すことになりそうだ。