大阪の話をもう一つ・・・全国一規模の巨大古墳、通称「仁徳天皇陵」の周辺部(墳丘を囲む堤)の発掘調査で1列に並んだ円筒埴輪や石敷きが見つかった。仁徳天皇は4世紀末に死去(日本書記)とあるが、埴輪は5世紀前半~中頃の特徴があり数十年のずれがある。今度の発掘で分析が進めば年代がハッキリするかも知れず興味津々。
仁徳天皇は第16代天皇(394年→427年)とされ「倭の五王」の一人とも云われている。人家のかまどから炊煙が立ち上っていないことに気づいて租税を免除し宮殿の屋根の葺き替えもしなかったと云う逸話、実は当時の「大王」には直接徴税権はなく「善政の逸話」は記紀による人物神格化のための創作というのが今や常識だが、この時代へのロマンは変わらない。
11月 25
2018
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