石平さんの面白い投稿を読んだ・・・「中国国際輸入博覧会」が上海で開催された。博覧会には3600社の企業が参加し習近平が開幕式に出席して大演説を行うなど中国政府挙げての大イベントになった。が、しかしよく考えれば実に奇妙だ。「輸入博覧会」とは他人さまからモノを買うことなのに財力と労力を投じてわざわざ「博覧会」をやるような話は聞いたこともない。習近平は「輸入をテーマとする世界最初の国家級展覧会」と自慢したが当たり前で、主客転倒、本末転倒の博覧会を催す国がどこにあるか。その上に「今後15年間で輸入額を40兆ドル(約4600兆円)にする」と云うが言葉通りとすれば毎年の輸入額は2兆7000億ドル以上になる。しかし現輸入額は1兆5000ドルだからどう考えても成立しない。いつもの「買う買う詐欺」のホラ話だ。こういう時にダンマリを決め込む日本では世界の信頼は失い兼ねない。
補足すれば、外国からの輸入を増やすには手持ちの外貨(外貨準備高)を増やさなければならないが中国が稼ぐ貿易黒字の6割は対米貿易で稼いだもの。しかも「元高」を維持しなければならず大量の元買いドル売りをして外貨をどんどん減らす。お金もないのにどうやってモノを買う積もりなのか ? 「輸入博覧会」は出資者や購買者を豪華パーティーに招待して会社を一流に見せるインチキ商法とソックリで、裏返せば「自分たち(中国)は一流でない」と云っているようなものだ。