またガッカリ本 !!

元外務官僚で東大教授になった小原雅博「日本の国益」を読んで、読み方が浅いためなのか抽象論ばかりで具体論がない。「どんな国にも国益はある」と云うが、勝手に他国の領土を犯し軍事拠点化する中国にも「不断の対話」が大事だと説くだけ。こういうありふれた主張こそ国益を損なっていると思う。ただ”あとがき”に一極集中を憂えて「東京栄えて国滅ぶ」とあったが「地方の衰退」をテーマにした方がよかった。
中国も韓国もロシアも、自国の都合のいいように「ゴールポスト」を動かし、笑止千万な理由を付けては日本攻撃を仕掛けてくる。こんな連中にまともな対話が出来る筈がないではないか。こういう時こそ、つまらない攪乱に惑わされることなく、急がず、慌てず、毅然と対峙して、国際社会に訴えるしかない。「対話」など相手の思う壺であること銘ずるべしだ。