久々に東電原発事故に触れたので続きを書こう・・・
これまでの公判で東電社員や関係者の証言が続いたが、特に山下和彦氏(地震対策センター長)の供述調書は需要で核心的だと思う。それによると社長副社長らが出席した「御前会議」で7.7m以上の津波を想定し対策を示したところ反対されずに了承されその後の常務会でも認められたという。しかし津波予想を詳細に再計算したところ15.7mに達する可能性が判明、武藤栄被告が「先送り」を指示したというのだが(あくまで私の想像)武藤が独断で「先送り」を決めたとは到底思えない。原子力本部長で副社長の武黒に相談して二人で決めたに違いない。なぜなら武黒一郎は(外部の私でさえ知る)原子炉の稼働率や稼働コスト削減に躍起になり絶対的指揮権を持っていたからだ。武黒は事故当時、官邸に詰めてバカ総理菅直人の指示?(海水注入の中止)を現場に伝えるだけのピエロになったことは誰もが知るところで、これこそ「日本の原子力安全文化の最終的崩壊」を起こした張本人でもある。が、逆から見れば原子力の怖さを知らしめ、”神話”を”ふつう”にした功労者かも知れない。
小生の如き素人が偉そうに云うが「原子力は1万年という時間単位で制御しなければならない夢の悪魔の力なのだから手にして百年そこそこではまだ初心者なのだ。しかし既に過信や奢りや油断が跳梁した。まさしく”天罰”なのだ」