東電福島原発事故をめぐり業務上過失致死傷罪で強制起訴された旧経営陣3被告(勝俣・武黒・武藤)の公判は今日から東京地裁で被告人質問が始まり大詰めを迎える。巨大津波対策が「先送り」となった経緯について3被告それぞれの受け止めや意思決定過程が焦点となる。これまで証言した社員の多くは15.7mの津波が襲うとの提言を認識、20mの防波堤を設置するなどの対策を検討していた。しかし当時の常務武藤(原子力副本部長)はこの対策を保留のうえ先送り。この決定は副社長武黒、社長勝俣も報告を受け承知していた。
今日と明日の被告人質問は武藤、19日に武黒、30日に勝俣がそれぞれ被告人質問を受け結審する。いずれも「無罪」を主張しているが、さてどんな質問が出るか注目している。
10月 16
2018
2018