不安定なオーストラリア

安倍首相を「最高の友」と呼んでいた豪アボット首相が党内の政敵ターンブルに座を追われてからわずか3年、親中国だったターンブル首相もまた同僚の反乱に逢い退陣を迫られた。豪首相の交代は10年で4人目、かって日本が5年で6人もの首相交代をした状況によく似ている。さらに国会に議席を持つ政党は13もあって、これまた日本の少数政党乱立とそっくりだ。
オーストラリアは昔から移民で成ってきた国だから多数民族がいるだろうことは分かっていたが、何と200以上の民族が入り乱れていた。中でも「中国系」が急激に増えて裏で巧みに操る中国政府のひっかき回しが政情不安定の一因であることは間違いない。留学地人気No1、対中国の防衛上の要衝ながらうわべと内情は大きく乖離する不思議な国だ。