カスピ海

地図上は「海」だが接する5カ国(カザフスタン・トルクメニスタン・イラン・アゼルバイジャン・ロシア)はその利権を巡って「海」か「湖」か論争を続けてきた。「湖」なら国際法にそって共同管理だが「海」なら一定の距離まで地下資源の採掘権が生じ「イラン」にとっては不利となる。しかし米国とイランの関係悪化などから急きょ協議が始まり、海か港かの決着は先送りしたもの、沿岸15カイリ(約28キロ)を領海に、25カイリ(約46キロ)を排他的な漁業水域と定め且つ米国軍などの活動を禁止することで合意した。トランプの一国主義は結局、米国を閉め出す口実を与えたことになる。要するにカスピ海騒動はプーチンが勝ってトランプは負けたということだ。