裁量労働の前に

また“メード・イン・ジャパン”の信用が傷ついた。新幹線のぞみで川崎重工業が製造した台車に亀裂が見つかった問題は、結局、製造時に台車枠底面の鋼材を削ったため厚さの基準7ミリを大幅に下回っていたことが原因で、JR西JR東海への納入分を合わせて146台に上ることが判明した。リニア新幹線の談合といい日本を代表する企業の不祥事が後を絶たない。よく云われるところの、エンゲージメント(社員の企業に対する関与の度合いと仕事に対する感情的な繋がり度合い)が低くなっているのだろう。
魚沼産コシヒカリが評価を下げたのも、結局はブランド名に胡座をかいて不断の努力を欠いたからだろう。安倍さん、裁量労働法の国会提出を諦めたが遅きに逸したし、その前にまずエンゲージメントを上げる施策を打ち出すべきだ。