儒学と中華

雑誌3月号はもはや食傷気味のダメ韓国特集だが「新潮45」は・歪んだ教育が生む選民意識の国民・自滅に向かう親北トンデモ外交・日本が主張すべき10の史実・中韓露の反日統一共同戦線構想と内容は一番よかった。しかし脅威の本命は習近平の専横政治、危険な中華思想だからもっと中国特集をやって欲しいナ。その中国に絶望して日本に帰化した石平氏の近著「なぜ日本だけが中国の呪縛から逃れられたのか …脱中華」は我が小さな棚に残しておきたい1冊になった。曰く「中国に対抗するために儒教を抑え、仏教という世界宗教を取り入れて隋・唐と対等の国だという心意気を示したのが聖徳太子の十七条の憲法であり、日本国の国体をつくった」「しかし江戸から明治、昭和初期は儒学が頭をもたげ、中華思想に最も近づいた覇権国になった」(教育勅語はその典型)
石平氏はパンダの生地、四川省成都市生まれ。中学校時代、近所に貧しい老婆が住んでいて、学校帰りの子供たちには笑顔で「勉強頑張ってね」と声をかけていた。ある日突然その老婆がいなくなり「反革命分子」として政府に逮捕されたことを知った。数日後、老婆はトラックに乗せられ町中引き回しのあと処刑場で銃殺。その処刑理由がゴミ捨て場から拾った新聞紙(毛沢東の顔写真を印刷されていた)で大根を包んでいたからだった。これに石少年は激しい衝撃を受け祖国を捨てる決断。そして日本留学中に隋・唐文化を守り発展させた日本文化に魅力を感じ「愛日主義者」に傾倒する。