京都大学霊長類研究所の正高信男教授がかたくなに口を閉ざす貴乃花について面白い分析をした。
「相撲界改革への大胆な構想があるから」などと一部は過大評価をするが私には全くそうは見えない。幼い子供の自尊心は実は成人と同じかそれ以上に大きく、同じことを聞かれると嘘をついたと思われていると感じてプライドが傷つき黙り込んでしまう。自尊心が傷ついてもなお周囲との関わりを保とうとする態度が発達するには家族以外の年長の複数の人物と密接な交渉を持つ社会的な経験が必須なのだが、貴乃花の場合、家庭外の世界を身をもって知ることがほとんどないままエリートとして成長した。つまり、かたくなに口を閉ざす理由は単なる「幼児性」の現れでしかない。明けても暮れても貴乃花を持ち上げたワイドショー、よくこれでスポンサーが黙っている。
2月 05
2018
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