宮脇淳子の「モンゴル力士はなぜ嫌われるか」日本人とモンゴル人、日本相撲とモンゴル相撲の違いが分かって面白く読んだが、一番の興味はモンゴル人民共和国がチカラでねじ伏せる中国とロシアに挟まれながら等距離外交を貫き優れた外交を積み重ねてきたこと。2009年国連安保理の非常任理事国選挙を辞退して日本にその立場を譲ったこと。日本はこれまでモンゴルに3千億円超の援助を行ってきたが、方や、中国はこれまで6兆円もの経済援助を受けながら、その資金は軍備や反日教育に向け、感謝どころか日本の領土を虎視眈々と狙う。一攫千金、金儲けに精を出す「漢人」と、何にもない平原で自然の生活を夢みる「蒙古人」の余りの違い。等々・・・
日馬富士は向学心に燃えて法政大学院生、さらに自国内で学校を造ったり教材を揃えたり、国に対する奉仕の意識はとても高い。だから今度の事件でもモンゴル国内では日馬富士を非難する人はほとんど見られず、逆に貴乃岩に対してはこの先、帰国できないほどの反発が強い。そして事件の発端をつくった白鵬と貴乃花、相撲協会の幹部には辟易する。「国技館」の名称は返上すべし。